010 愛は人類を救う

 

 

自分のことで精一杯なのが人間の生活である。

魂の個性化によって、日々の糧を自前で賄わなければならないのが人間の生活であります。

自分の生命を維持継続させるだけでも、一日のキャパシティは埋まる。

しかし人間は自分一人だけの人生では何ら生長を感じられず、他者との関わりの中で相互に育むものが必要であります。

それが何であるかと言えば『愛』である。

愛は中心(なかごころ)であり、幾久しく宇宙に遍満する生命の結びであります。

愛が現れるときに総ては始まり、愛が自己展開するときに生命は進化発展を迎え、愛が終焉を迎えるときに、総ての物語も終りを迎えるのだ。

何処かの誰かが与えてくれるものが愛ではなく、何処かの誰かに自分の意志(生命の実相)を注ぐことで魂の深い部分を共有することが愛である。

だから与えられることをのみ待っているだけでは人生は語れず、自発的に与えることで総ての謎が解明するのである。

総ての個生命が向かうべき道は、全生命の結びに於ける生長である。

ここに於いて自己認識にのみ囚われる人間は未だ魂の子供であります。

他者の幸福のために生きられる人間こそ魂の生長過程は大人であると言えるのだ。

こうした観点から生命の真理を問えば、まさしく愛は人類を救うものである。

人心が狂い戦火の絶えない迷い子の人類を救うものは愛である。

愛を心に抱いて切々と生きる貴方であれ…。

それが人類の御親である創造大神からの声なき声であるのだから。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】