011 希望は人生の前照灯

 

 

人生には山あり谷あり。

大波小波を乗り越えながら、徐々に目的地に近付く小舟が人間である。

無策の策を吹聴する者も居るが、そうした人も過去の経験を考慮して、直面する難問を解決する自信があるからこその無策の策なのであります。

将来に希望を描くということは、未だ来らぬ未来に対して恐怖を抱くということではない。

むしろ明るい未来を予想するからこそ、その途次に起こるであろう数々の問題が事前に掌握できるようになるのだ。

未来を光で照らすからこそ、その道筋に起きてくる壁を事前に確認できるということだ。

前持って起こるであろう未来の障壁が見えれば、あとは事前に対策を用意しておけばよい。

そのためにも過去の経験値を教訓に変えておく必要がある。

希望は人生の前途を照らす前照灯(ヘッドライト)である。

暗闇に一灯を照らして未来を見よ…。

そこには果てしない夢が広がっている。

更に二灯三灯を照らして未来を見よ…。

そこに広がる可能性を感じるであろう。

その時に待ち構える数々の障壁は、自身の夢を叶えるための教材となり標識となる。

恐れず立ち向かう意志があれば、それだけで人生は意義深いものとなる。

目先の予測が付かないからこそ人は躊躇し萎縮するのだ。

もっとハッキリ言えば、見たくないものに目を瞑り避けるからこそ、人生の逃避者に成り下がるのである。

それが無策の策であるなら単なる迷妄者の足掻きであります。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】