020 自我と個性の違い

 

 

現代人の多くが思い違いをしているものが、自我と個性の意味合いと使い分けである。

個人的利権の尊重は結構であるが、独権(自己中心)は人間関係に於いて摩擦を生み出す一大要素になっている。

個性の尊重は生命の尊重であり、愛と結びの行使に於ける自由意志の尊重である。

我を持って尊しとする自我は、文明の発展に科学的要素を付与したが、分断細分化は個性を孤独人にさせたのであります。

本来の個性は全体を生かすための役割分担であるべきで、個人が中心ではなく全体の統合意識が常に中心であるはず…。

この事実を忘れた時に、人間の未来は暗黒化へと向かうのである。

光は生命の実相(結び)から始まるが、闇は生命の孤独化で始まるのである。

人類は自我と個性の違いを正確に把握せねばならない。

個人(自我として)の可能性は限られた箱庭の中で完結するもので、それは何処まで行っても虚しい人生である。

自らの個性(才能)を何処かの誰かに提供するところに、個人の限界を超えた可能性が益々広がるのである。

その時に個性化の真なる意義が把握されるであろう。

自分一人だけの栄華や利得に拘らず、より多くの人々の幸福のために生きる貴方であれ。

そうした貴方は夜空を彩る星の輝きに似た人格を感じさせるであろう。

自我は全我へと昇華すれば良いが、常日頃から心の浄化を怠らぬ高徳者でなければ難しい人生観である。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】