026 個から全への魂昇華

 

 

誰でもみな最初は、自分の幸せのために生きるのが人間の性であります。

これは個性化人間の宿命かも知れない…。

しかし長ずるに従って複数の人間社会に紛れながら、様々な価値観を学びつつ意識を合わせて生きてゆくのである。

どうやら大人と子供の違いは此の辺りに見え隠れしている。

自分の得手勝手ばかり優先する者は子供であり、他者の気持ちを配慮できるのが大人である。

自分の我儘を押し通すのは融通の効かない子供であり、周囲の人々の喜びや幸せの為に自我を規制できるのが大人である。

他者の気持ちを顧みず自己都合を優先するのが子供であり、社会人としてのルールに準ずるのが大人であります。

世界には個人の人権を過大評価して、人間としての成長を見ないがために紛争の渦中にある国が存在します。

専制君主が維持継続されるためには、連綿と伝えられ実践される帝王学が必要であります。

徳性段階が存在しない社会は我れありの自我社会であり、歪んでは我のみありの独我論(自己中心人間)に落ち込み易い。

自分が基準になりたがる人間は、たとえ年長者であっても残念ながら未だ魂は子供のままなのだ。

相手の境遇を配慮できない人間は社会人として失格であります。

ここで子供と大人の区別を付けるなら、公私の使い分けが出来るか出来ないかによるのである。

貴方は公私の区別を心掛けて生きているか…。

これは素直さや謙虚さがないと思考の余地すら存在出来ないでありましょう。

他者を裁く前に脚下照顧して、自己の悪影響が他者に投影していないかどうかを自問自答して致だきたい…。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】