029 神話伝承に潜む魔物

 

 

国体として伝統のある民族には、それなりの神話伝承が存在する。

その神話伝承は民族としての精神性に大きな意義を持っている。

そうであるが故に多くの危険も腹んでいる。

大切な民族性(精神性)であるからこそ信心にも魂が込められ、時として歪められた集団意識は、恰も生き物のように強固な自己防衛を始めるのである。

この場合の集団意識を国霊(くにみたま)別名を器霊(かたみたま)と言う…。

国霊が良い方向に成育すれば、伝統を重んじた立派な国体として生長するが、間違った方向に突っ走ると民族崩壊に向かうのである。

こうした系図が小さな範囲でも展開して、社会や企業体や家系としても、生長や崩壊に大いに影響してくるのであります。

世界には自国の宗教にのみ盲信して、他宗教を強烈に排撃する国家も存在するが、歪んだ自国愛は寛容と協調の入り込む余地を無くすのみである。

こうして間違った国霊を精神的解体に移し、人道的にみても正しい心が精神に流れるように、皆で努力精進する必要があるのです。

そのためにも自分たちの神話伝承が文化的継承としては間違っていたと気付かなければならない。

そしてそれに気付くことは大変に難しいことでもある。

大抵の場合は魂の改革に於いて、旧態(国体)に対する宗教上の冒涜として受け止められたり、政治的な叛乱として取り扱われる。

こうした歪曲を維持させる為に民主主義を悪用されたなら、国体は滅亡さえ起こし兼ねないということである。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】