033 生活環境に見る文化

 

 

ここで個性による個人差について考えてみたい。

人によって個性が違い好みも違う…。

しかしここを精査すれば地上に産まれたときに、二つの可能性が見え隠れしているのである。

一つは前世から持ち来った魂の傾向性であり、今一つは地上で慣れ親しんでゆく生活環境である。

宿業(カルマ)に関しては、人生の定めとして受け止めなければならないが、生活環境は選択肢を自由に選ぶことで人生が変化を遂げる。

従って人間の人生は生活環境に大きく左右されるものだと考えてよい。

文化は複合的に人間が創るものであるから、環境も境遇も変化させることは可能である。

つまり文化は時代とともに人間の進化衰退に影響されて移り変わるものである。

その移り変わる文化に触れて子供たちは魂を育まれる…。

しかしそこは文化的性質の良し悪しを正確に判断することが難しい状態である。

多くの経験値を有する者は異なった文化を比較しながら、魂の中で上手に融合昇華させるのであります。

それは多くの環境を客観的に見る習慣が育まれていることを意味するのである。

しかし大方の人間は、ドップリ浸かった自らの環境が唯一の価値になっているため、なかなか他の環境文化を受け入れようとしない。

そのため独自の路線(文化)を信奉するより仕方の無い状態である。

かくして文化の違いを受け入れられない民族が台頭すると、独我の強制暴挙が始まるのである。

文化は一人歩きをすると人間を隷属化する傾向にある。

本来の文化は人間の意志主体で生長を遂げるべきものであります。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】