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035 信仰が与える影響
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現代の宗教の多くは商業宗教になっている。 名目こそ違うが役員が居て役職がありノルマが与えられている。 ノルマ達成の報酬は、地位と名声が裏付けられた宗教団体特有の称号である。 人助けの気持ちが先行している内は、人間としての魂修行が在り得るが、自己尊厳の気持ちが優先すると、宗教の世界でも出世競争が始まるのである。 神に対する感謝報恩の想いや、人の気持ちを配慮する心掛けは、個人的な損得勘定を超越した領域にあり、魂修行を維持継続している求道者でなければ、本来は持ち得ない徳性であります。 従って信仰心が無ければ徳性は育まれることはなく、更に要点を強調すれば、正しい信仰心が無ければ人格は欲得願望に侵される危険を腹んでいるのである。 無宗教人間は深い真理を知らないまま人格の高下を辿るため、盲目的意識で現実を生きている。 人生の基準が常に自分にあるため自己主張も多くなる。 信ずるものが自己のみであるから他者との協調が難しい。 こうした魂の傾向性は真なる信仰心を得た時に、目から鱗が落ちる程の運命的開眼を迎えることになる。 また宗教真理を追い求めている人は二種類に別れて、真理が深まるごとに自我が薄まる本道修行者となるか、信心が歪んだまま自我を我欲で腹黒く染める利己的修行者となるか…。 この二股に別れた人生の岐路は、原点回帰の習慣が無ければ宗教人であればこそ、迷妄の闇も深いと言うことを知る必要がある。 かくして信仰は双刃の剣であることを心得なければならない。 |