038 地域文化を支える祭

 

 

感謝報恩を素直に表現するものは祭りである。

祭りとは神を敬い、恐れ畏む想いを捧げることである。

その為に人は祭壇を設けて祈り、感謝報恩の祈りを深めるのであります。

神と共に人生を歩むものこそ精神が強い人間である。

肉眼には見えない神の存在を信じ貫ける者には、人生を最後まで全うする覚悟がある。

責任を総て受け止める潔さがある。

その覚悟を試される機会が地域に根付くお祭りである。

お祭りは楽しむものだと思っているものは未だ観客であります。

運営者側に立った者たちにとってお祭りは魂の試しである。

その信仰心が本物であるか否かを試されるのである。

そうした見地から言えば祭祀は神々と一体化する儀式であると言える。

だからこそ祭りの中心者は祭祀を司る責任者である。

祭祀を司る日本の最高責任者は天皇陛下であり、天皇家こそが国家の中心柱になるのであります。

もはや祭政一致の論説は不要であり、祭祀を司る責任者が神々の意向を感受して、政治経済に助言を手向けるのが正しい国家の在り方であります。

またお祭りは地域社会の鎹(かすがい)になり、人と人との心と心を結ぶ尊い機会になる。

結束力や団結力を利己ではなく利他として表現するお祭りが正しい祭祀の原点であります。

宇宙を司る神の心を地域社会に反映させる意志。

その神の心を見失わず人類救済に立ち上がる意志を、祭祀は人々に正しく伝える文化となりゆくのである。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】