040 心のイニシエーション

 

 

人間は久遠の今を生きている。

悠久の過去を残しながら未来を開いてゆかなければならない。

文化とは心の継承であり魂の結びである。

民族の繁栄進化は心の結び無くして有り得ないものであります。

個人の利権追求者には個人的な文化があるように見えても、個別分断化は文化的発展の見地からは退化の道を下っているのである。

結びと愛が在ればこそ、文化は香り高い彩りを見せるのであります。

現在只今の日本人の文化を造ったのは、連綿と過去を繋いできた先祖代々の人々である。

この心の遺産を素直に受け止め、未来を生きるであろう子供たちに引き渡して行くことが、文化のイニシエーションになるのであります。

そのためにも人類は過去の歴史を捨て去ってはならない。

過去の歴史には誤謬も多いが、貴重な教訓も多く残されている。

現実主義者には過去の教材が乏しく、未来への希望が薄いのである。

魂のルーツを捨て去ってしまうなら日本民族は崩壊する。

しかし魂のルーツを大切に継承するなら、たとえ他民族を受け入れても、日本の屋台骨はグラつくことなく、むしろ正しい方向で強化されるのであります。

心のイニシエーションは過去を貴び、未来を素直に受け入れる…。

古来(いにしえ)の心の遺産を継承し、更に進化発展させて未来に引き渡して行くことが、今を生きる人間にとっての心のイニシエーションであります。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】