057 歴史を紐解く悟性

 

 

こうして残された文章を正しく読み取り、今後の未来に善活用できれば良いのである。

しかし読解力には個人差があり様々な解釈が成され易いのも事実であります。

ここに自分本意が先行すると独善に陥り易い。

やはり正しい読解力には自我の超越が必要不可欠である。

ここに悟性があれば総て解決であるが、悟性は覚りの境地であるため万人には無理な相談であります。

しかし凡人であっても努力精進を怠らなければ、徐々にではあるが悟性に近付けるはずである。

物事の真相を解明した者でなければ本来の意味合いは理解し難いが、部分的な解釈は万人が可能であります。

ジグソーパズルの一ピースごとを組み合わせることで徐々に全体像が見えてくることになる。

つまり衆知を善方向に集めれば真理を紐解く事に成功するはずである。

歴史は史実を元にして多くの真理を語っている。

先人達が流した血と汗と涙は人類の真なる幸福と発展を望んでいる。

古人たちの経験を正しく活用することで、彼らの人生もまた浮かばれるのであります。

幾種の古文の中には暗号の如く、一つの文面に複数の意味合いを含ませた文章もある。

これは文化の高みを体現した者ほど巧みに文面を扱うのであるが、遠い未来の人々にまで真理を届けんと駆使した徳者の成せる技であります。

より多くの人々を幸福に導かんとする文体には共通項がある。

それはみな魂に訴えかける文章である。

上辺だけを繕う文章には溜息しか出ないが、魂の内部に沁み込む文章には涙と歓喜が伴なうのであります。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】