060 A背後関係の詳細

 

 

国家としての正史は、有りのままの流れを記録することが大切であると語ってきたが、二番目に取り組むものとしては、一つ毎の詳細である。

この詳細は詳しければ詳しい程ありがたい。

また具体的記述であればある程解り易い。

さらに関係資料が多ければ多い程信憑性が増してくる。

ここが最も文士の力量(手腕)を発揮出来る部分ではないだろうか…。

しかし気を付けなければならないものは、文士も人間である以上は個性があり、各々の徳性段階に応じた感性の違いが現れるということである。

こうした相違を割り引いた上で、寛容な姿勢で文士たちに自由記述をさせるべきであります。

それらの信憑性を測るのは遠い未来の徳者たちであり、彼らの読解力に委ねるしかない。

自由な感性で文章を綴る文士たちは、まさに職業文人であります。

現代的にはライターに当たるかもしれないが、統合的な基礎学習は必要になる。

そのための学習機関やチェック機関も用意しなければならない。

これは規制強化を強めるというよりも、文士の職業を悪用されない配慮である。

個人的な思い込みや我儘な記述展開は、カリスマ化すると多くの世迷い人を創出することにもなりかねない。

時に文士は独善的な教団や破壊的な団体を生み出す危険も腹んでいる。

ここが自由と責任という両天秤を、文士が個人的にも付帯しなければならない理由になっている。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】