061 B要点を連ねる正統史

 

 

有りのままの記述。

背後関係の詳細。

そして次に纏めるべきものは歴史の整合性であります。

そのために要点をピックアップして連ねる作業が必要になる。

そうして構築されたものが国家の正統史である。

日本の歴史書に於いては古事記が正統史にあたるはずである。

また日本書記は背後関係の詳細を記したものである。

それ以前から雨後の筍のように発生した古史古伝は有りのままの記述書に該当するはずである。

奇抜な内容の古伝もあるが、それらの正統性を言い争ったところで歴史の事跡が変わるものでは無い。

従って仮に偽書迷書のレッテルを貼ったとしても有りのままの記述として保管しておくべきであります。

あとは何処まで真実性があるかを研究者たちが証明をすることになる。

内容が奇抜で歴史的記録としては意味を為さないものであっても、深く探れば当時の人間の心情に至るはずである。

この心情こそが歴史を作り出している大元であります。

そうして人間性に隠された心情が解れば本当の智恵と教訓が弾き出せる。

この智恵と教訓が未来の人々を正道へと導く心の真理に他ならない。

人間はもっと他者の気持ちを配慮しなければならない。

相手の心情を考慮しなければ歴史の真なる解決策は永遠に見えてこないのであります。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】