062 言葉に込めた複数の意味

 

 

やまと言葉の原型にあたるものはアヒル文字であると言われている。

アヒル文字が平仮名の発祥地である。

48音の平仮名だけでも総てを表現してきたのが古来の大和民族である。

48音だけで総てを表現するためには1音ごとに複数の意味合いが隠されている。

一音(例えば…あ)には、その音を頭にして平仮名を連立することで、様々な意味合いに変化するのである。

あ…は愛となったり合となったり、赤や秋や朝、足・汗・熱・跡・穴・兄・姉・天・網・雨・彩・有・泡…など、あ文字から連なる次なる一音(平仮名)によって、まったく異なる意味合いに変化するのであります。

つまり一音(あ文字)には多岐多用な意味合いに変化する機能があり、その一音なりの性質があるということだ。

あ文字には連立できる他の文字があったり、連立できない他の文字があったりする。

これは総ての言葉(あいうえお…)にも当てはまる性質である。

そうした微妙な違いから逆算すれば、各々の言葉が持つ性質を垣間見ることが出来るであろう…。

一音ごとに個性があり、その個性に従った働きがある。

そうなると一音ごとに使途があり、かくなる方向で働きかけたいのだと自己表現(アピール)してくるのである。

こうして平仮名の一音ごとに心があり魂がある。

これを言霊(ことたま)と言うのであります。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】