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078 日本武尊の東征神話 1
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日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の東征神話にも幾つかの真理が見え隠れしている。 日本武尊は東征の折に駿河国に立ち寄った際に、その地の豪族に騙されて野原に取り残され、しかも周囲に火を放たれて絶体絶命の窮地に立たされたことがある。 迫り来る野火は風に煽られ、ますます日本武尊を焼き尽くさんと燃えるのである。 しかし日本武尊は決して怯むことなく、腰に附帯したる劔を抜いて、周囲の草を薙ぎたおして此方からも野火を放ったのであります。 その時に一陣の風が吹いて、火の勢いは方向を変えて豪族に向かって燃え広がったのである。 こうして日本武尊は窮地を脱したという逸話が残されている。 この時に使われた劔を草薙劔(くさなぎのつるぎ)と言い、一陣の風は神風と言うのであります。 神風は何時でも誰にでも吹くというものではなくて、苦難困難の最中で窮地に立たされても、希望と勇気をもって立ち向かう勇者にこそ追い風となって吹くのである。 つまり草薙劔は希望と勇気の象徴であるのだ。 人生には苦難困難が付き物であるが、我が身の不運を嘆くことなく、総てを潔く受け留めて感謝とともに歩み出す時に、運命の風は貴方のフォロー(神風)となって勇ましく後押ししてくれるのであります。 そこに必要な心掛けは信念である。 微塵の疑いの余地も無い程の強き信念である。 日本武尊には神の子としての強き信念があり、逆境に立ち向かう潔さがあったのであります。 |