085 岩戸隠れ神話

(伊勢) 1

 

古事記や日本書紀の中に残されている岩戸隠れ。

この岩戸隠れの候補地は全国各地にあるが、三重県伊勢市二見浦にある岩戸も神話の重要な里として残されている。

そうしてこの岩戸隠れ神話に込められている真理が、大和人にとって最も意味深い貴重な真理となっている。

弟神(建速須佐之男命)が起こした数々の乱暴狼藉に困り果てた姉神(天照大御神)は、ついに岩戸に隠れてしまったのであります。

太陽神である姉神が岩戸に隠れたがために、世界は漆黒の闇夜となったのである。

困り果てた神々は皆で神評定して智恵を出し合い、最後は思金神(おもいかねのかみ)の智恵を用いて、固く閉められた岩戸を開けることになったのであります。

まず第一に常世の長鳴鳥に鳴かせ、新しい朝が来たことを知らしめる。

第二に八咫鏡と八尺の勾玉を賢木に飾った。

第三に大桶を逆さに置いて天宇受売命(あめのうずめのみこと)が桶の上で裸で踊り、それを見て数多の神々が間断なく笑う。

第四に手力男命が岩戸の脇に待機して、岩戸が少しでも開いたなら力一杯に岩戸を開き、天照大御神に岩戸から出て戴く。

こうした神々の一枚岩となった結びの心が天照大御神の心を動かして、固く閉められた岩戸が開き、世界には再び明るい太陽が戻ったのである。

この神話は閉ざされた人間の心を再び開かしめるために、必要な数々の対策を物語りを通して語り残されたものであります。

 

 

 

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