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086 岩戸隠れ神話 |
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岩戸というのは人間に当てはめれば心の扉に該当する。 つまり岩戸隠れは心が閉ざされた状態を意味しているのであります。 なぜ人間は時折り心を閉ざすのか…。 これは魂の純粋性を守らんとする心の生理作用に他ならない。 地上世界には暗雲棚引く禍事も多く、利己的な強欲に蹂躙された迷い人も少なくない…。 そうした日々の中で薄汚れた感情に紛れながら、心は徐々に汚染されてゆくのである。 それを回避するために自発的に一定期間だけ心を閉ざして原点に戻る人も居るが、魂が悲鳴を上げて強制送還させられて自閉症気味に心を閉ざす人も居る。 多少ニュアンスは違うが病気や怪我で一時期テイクアウトされる人も、魂の世界から導かれて心の待避所に避難させられる場合もある。 何れにしても地上世界に於いて自我を惰性化することが、如何に危険な放置状態であるのかを知る必要がある。 何のために地上世界に生まれ、何ゆえに生きているのか…。 真人間としての原点を忘れてしまうなら行き着く先は魂の固着(物質化)である。 古来より魂の修行者は一人の時間をもつ工夫をしていたはずであります。 それが極まって人里離れた山奥に隠れて荒業に入る修行者も居たはずであります。 これは個性化の修練ではなく、大衆化の中で自分の個性を見失わないための処方箋であります。 岩戸隠れの真相は遊離隔離ではなく、魂の原点を取り戻す(再確認・答え合わせする)ための心の浄化作用である。 |