092 天地創造神話

 

 

古事記・日本書紀に於ける天地創造神話には、さらに興味深い内容が書き残されている。

神々の国生み神話の以前から存在する数多の実相神が名を連ねている。

国生み神話の以前から存在するという神々は、常人には理解し難い存在ではあるが、こうした神々は自然発生した存在というよりも、すでに太初から其処に体現している理念そのものである。

しかも意識(究極の叡智)を有し体現力(具現力)を身に具えた宇宙創造の実相神であります。

国生み神話の以前を意識的に理解しようとしても、人間の物理的感性では無理な相談である。

物質世界には形あるものとしての物理があり、存在形態には安定組成への現象化が果たされるのみである。

その物質形態に心(意識)を込めることで、物質は生命体としての動きを得るのであります。

つまり天地創造の神々は霊的実在でありまして、心を持ち魂を本質とする人間もまた、本来は神の子としての霊的実在意識を身に宿している。

肉体の中で日々行われている創造・機能・破壊・排出は、大生命の生かす働きに直結すれば自然法邇の生命循環となる。

良き理念を想えば健全なる肉体と精神が自己展開するし、悪しき未来を予想すれば悪しき実現を誘発させる。

心の法則が自己展開するなら、人間はより良き想念を日々心に抱いて生きてゆくべきであります。

人類の未来が如何なるものになるかは、人間の心が何方に向いているかに関わってくる。

物質世界に向いているか霊的世界に向いているかで、世界人類の未来は動乱か平和の何方かに傾くのであります。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】