095 過去と未来の架け橋

 

 

文化とは先人から受け継いだ智恵の継承であり、現代に於ける絆結びであり、未来の人々に対する心の遺産である。

たった一人で生きる人間には文化は必要が無い。

人と人との心と心を繋ぐために、縁結びの役割を担うものが文化なのであります。

より高貴な魂に触れたいと想う心は、文化的交流の中に芸術を見い出すのである。

作品を通して心を呼び覚ます行為が、人間を物質世界から霊的世界へと昇華させる…。

本来の心は自由自在であるから、物理的制約の中には安住の地は見い出せないのである。

物質世界に生きながら霊的生活を心掛ける者が、文化の品位を高める最良の徳者である。

貴方よ徳を磨け…。

所有物の多さは背負うリスクの重さと等しく、物欲の権化は固形化(心の形骸化)の一途を辿るのみである。

貴方よ愛を深めよ…。

周囲の人間も生身の人間であることを忘れてはならないのである。

時代は目まぐるしく展開するが、それを成さしめている原動力は人間の想念であります。

この想念の質を高める努力こそ、正しい文化の使命役割でなければならない…。

正しい文化の継承は、時間という概念を掌握する手だてになる。

同じ時の流れを灰色に濁すのか黄金色に輝かせるのかは、現代を生きる皆さんの掌中にある。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】