099 徳性開発は未来を開く鍵

 

 

人を育てると言うことは大変な事なのである。

動植物に愛情を注ぐように、養育者(導師)は常に根底では愛の大河に繋がっていなければならない。

様々な経験を積ませる責任は導師にもある。

しかし何処まで行っても主体性は個人(養育される文士)である。

人格としての徳性は文士の生長に欠かせない肥料になる。

自分の意志で物事を選択しながら果てのない夢を実現して行く文士の存在が、未来の人類にとっては希望となり勇気となるであろう。

そうした意味合いからも徳性開発は重要な課題であります。

結果だけを求めるなら偶然的成果(タナボタ)に頼る人間も多くなる。

もちろん結果は大切であるが、それ以上に経過の方が重要なのである。

経過は魂の傾向性として来世に持って行ける…。

より良き心の傾向性を自身の魂の中に刻印しておけば、来世の運勢にはフォローとなって神風を吹かせることになる。

また徳性は人間社会の鎹(心の結び)となって、協調精神と開拓精神を呼び覚ますのであります。

協調精神(ユートピア精神)は地上に浄土を実現させる。

開拓精神(フロンティア精神)は未来を開く鍵となる。

徳性開発には協調精神と開拓精神を堅持する文士を育てる使命がある。

その基礎に当たる徳性が『謙虚の徳性』であります。

自我の強さが主流を成している現代は、まだまだ原始時代の力の倫理が横行している…。

『謙虚の徳性』には忍耐と努力が伴なうため、自律心と柔軟心が育まれるのであります。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】