059 慈悲と同悲の違い

 

 

政治家に求められる素質は慈悲と同悲です。

慈悲は慈しみの心で、同悲は一つ心で、人々の心を配慮する想いやりの気持ちであります。

慈悲も同悲も、相手を大切に想う気持ちは同じでありますが、それぞれの立ち位置に違いがあります。

これは何方が良いか白黒を付けるものでもなく、また何方が尊いかと優先順位を決めるものでもなく、同じ人間として外見からも内面からも相手の心情を共有する心であるのです。

しかし慈悲と同悲の何方か一方に気持ちが嵌まり込んでしまうと、自分自身の立ち位置を見失なってしまい、ミイラ取りがミイラになる事態も起きてきます。

政治家に必要な心はグローバルな指導力であり、かつミクロ感性とマクロ感性を使い分ける器(徳性)であります。

治にいて乱を忘れず…。

乱にいて治を忘れず…。

悲に入りても光(本来の性質)を見失なわない徳性を堅持していてこそ、慈悲と同悲の問題解決に歩みを進めることが出来るのです。

世紀末の世に於ける政治家は希望の灯台であり、

人々を正しい方向に導く羅針盤であります。

深い愛の証として慈悲と同悲に包まれることも多いでしょう。

しかし本来の政治家の仕事は社会から悲しみを無くすことであります。

人々の暮らしから悲しみを殲滅することである。

そのために必要な徳性を政治家は常に堅持していなければならないのであります。

 

 

 

  30 光の道標 【祭政編】