003 水の役割

 

 

高みから低みに流れ、自然に融和へと向かう水の性質…。

この水の流転に隠された使命は『調和』であります。

『調和』が目指すものは常に『大調和』である。

このことから水の流転に期待されている本来の役割は、総ての生命たちを内部から育む役割と、人と人との心と心を結ぶ触媒のような役割であります。

これは経済の流転も同様で、金銭を正しく善用することで人間としての成長が臨まれますし、相互救済の要として扱われる金銭は、人々の魂を結ぶ触媒(仲人役)になります。

高度成長期に金銭の真なる役割を見失なった人々は、金銭感覚が狂ったまま、お金の奴隷に成り下がりました。

各社が求めた利益史上主義は人としての心まで見失わせたのです。

お金さえあれば…と金の亡者となり、会社の尊い理念すら利益率の影に身を潜めました。

社会の経済が勢いを増して好転回しているような錯覚の中で、人間としての心は穢れて行ったのです。

結果として経済の流転は所々に大きな淀みを残しました。

清らかな水の流れが停まれば虫が沸きますが、それと同じく経済の流れが淀めば欲望が沸くのであります。

本来は魂を清める浄財であったものが心を穢す毒財となり、人間を堕落への道に進ませたのです。

人類は経済の流れを本来の姿に戻す必要があります。

その見本となり手本となる水の流転から真実を学ばなければならないでしょう。

 

 

 

31 水龍の旅 【経済編】