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020 利便性の追求
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貨幣経済が齎した功績の二つ目は利便性です。 人間が地上世界で生きて行くためには、肉体生命の維持継続のために衣服と食事と住まいが必要になります。 これらの生活の糧を日々の営みとするだけでも大変な仕事量になる。 冬ともなれば木枯しも吹いて、寒さを凌ぐ工夫をしなければならない。 雨が降ったり雪が降ったり、強い直射日光を避ける工夫も必要である。 さらに空腹を満たすために食料を確保しなければならない…。 家族が多ければ多いほど衣食住の心配は尽きないのであります。 こうした日々の生活必需品の調達は、それだけで複雑な重労働になるのです。 そうした心配事を解消してくれるものが貨幣経済の恩恵であります。 生活必需品の調達に時間と労力を掛けなくとも、金銭があれば必需品を難なく手に入れることが出来るのです。 こうした利便性の追求が現代科学を発展へと導いたのです。 それが贅沢の追求へと変化した時に、人間にとっての貨幣は物理的な信仰になったのであります。 何ら努力をしなくても与えられる有難い存在…。 貨幣に対する価値認識は時代と供に変転したのであります。 利便性の追求そのものは善でも悪でもないのですが、金銭によって得られた物品は時間と労力の短縮を生み出し、社会生活そのものにユトリを与えてくれたのであります。 |