021 貯蓄の安全性

 

 

金銭は必需品を手に入れる有難い存在でありますが、その金銭を扱う人間の精神状態は様々です。

ありったけのお金を直ぐに使ってしまう者や、一日分の予算だけ計画的に小出しする者や、 将来の出費に備えコツコツと貯め込む者など、人の数だけの金銭感覚が存在するのです。

アリとキリギリス(西洋の寓話)のように、貯蓄型と浪費型の対比は分かりやすいが、人間心理は人生を運命付けて、人々の生き方を雄弁に語ってまいります。

時に人は過去の痛手を忘れ去って、何度も同じような失敗を重ねます。

心を省みる習慣が無いと外部から修正を迫られ、やがて雁字搦めの人生になるのです。

人心を見失なった人間は習慣も合間って、他からの搾取を平気で行なう者も残念ながら居るのであります。

そこでこうした浪費型人間は貯蓄型人間から、あわよくば蓄えた金銭を奪い取ろうと、常日頃から虎視眈々と狙うようになる…。

そうした悪事を繰り返す常習者は手段を選びません。

このような盗っ人から大切な財産を守るために、金銭を安全な場所に隠す工夫が考えられたのであります。

昔の資産家は自宅の一角に頑丈な蔵を建て、丈夫な金庫を据えました。

しかし盗っ人の悪知恵も進化を遂げて、頑丈な蔵でも難なく開けて金銭を奪い取る愚行を繰り返すのです。

そうした盗賊から資産を守る為に、更に安全な金庫を有する公的機関に金銭を預ける習慣が根付いたのであります。

 

 

 

31 水龍の旅 【経済編】