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030 奇跡の復活
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終戦後の日本を目の当たりに見て来た生き証人たちは、僅か数十年の年月で近代化される街並みをも見て来たでしょう。 それはまさに奇跡の復活でありました。 生活に必要な衣食住の枠を越えて、人生を楽しむような趣向品や贅沢品、将来を見越した先行投資など、豊かな暮らしが戻って来たはずです。 この経済の復活を成し遂げた大企業の創業者は、寸暇を惜しんで働き続けました。 世の中の景気を底上げするためには、安定した消費生活が必要不可欠だと感じられたからです。 より多くの人々に商品を買って頂く為には、低価格商品を世に送り出さなければならない…。 その為には工場での大量生産が必須であったのです。 戦後の日本にはまだ技術力が乏しく、生産を加速する優秀な設備も発明されていなかった当時、最も頼りになるものは人の手(労働者)でありました。 あの当時の大工場には長い生産ラインが並び、軒並み労働者が所狭しと作業をしていました。 雇用も終身雇用型で、生涯に渡る安定した収入を会社側も用意出来た時代でありました。 福利厚生も充実して、旅行や遊技などの社内行事も頻繁に行われていたはずです。 それはまだ企業体が労働者たちを家族として扱っていたからでしょう。 このような社風(家族意識)が奇跡の復活を果たした、目には見えない経済復興の力(源泉)でありました。 |