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031 季節労働者の活躍
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各家庭の生活水準が安定してくると、生活必需品が増えて消費循環が盛んになりました。 テレビや冷蔵庫、電子レンジや洗濯機、自家用車なども一家に一台の需要となり、核家族化が進んだ現代では既に一人に一台の時代が到来しつつあります。 大手企業は加速する需要に応えるために工場の生産量も増加させる必要があり、量産体制を整える為に季節労働者を雇い始めたのであります。 この季節労働者は当初、農業などの第一次産業に携わる人々が、冬季の休耕期間を利用して、遠方の工場に泊まり掛けで働きに行く出稼ぎでありました。 そうした出稼ぎ労働者たちは家族の生活収入を得るため一生懸命に働き、そのため技術工員として優秀な人材も多かったのです。 そうした優秀な人材は、特に自動車工場に於いては引く手数多で、高額な給金と待遇で雇い入れ、再び来季も呼び寄せる為に、満期手当や帰省手当まで与える高待遇でありました。 こうした好循環が日本の経済を底上げして、戦後は焼け野原であった国土に、豊かな生活を営める近代的な街を構築して行ったのであります。 この需要と供給の流れが日本の高度成長期を力強く後押ししていた原動力でありました。 季節労働者たちの働く意味は明白であり、遠い故郷で自らの帰りを待っている家族の幸せこそが、彼らの生き甲斐であり遣り甲斐であったのです。 気性が荒い労働者も居ましたが、皆それぞれに心根の優しい家族想いの生身の人間でありました。 |