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034 派遣社員への傾倒
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季節労働者や期間工、アルバイトやパート…。 生産を高める毎に複雑になる勤務契約。 そうした中で新たな労働者の獲得を代行する会社が現れてまいりました。 それが人材を紹介する派遣会社であります。 既に職業安定所も十分に機能してはいましたが、当時の派遣会社は手続きも簡単で、入職するまでの日数も早く、人件費の単価なども抑えられるという、企業側からすれば至れり尽くせりの人材派遣でありました。 派遣会社の出現初期には暴力団に繋がるような危ない会社もありました。 もともと派遣会社は労働者としての人間を工場に送り込んで、彼らの労賃の上前を取り込む訳で、何処となく暴力組織の影が散らついております。 そうした危ない派遣会社も独立分業を繰り返して枝葉が増えると、裏組織の色合いが薄れて真っ当な派遣会社も多くなりました。 しかし多発する派遣会社の過当競争は人件費の低下を招き、労働者の人間としての質の低下をも招きました。 その行く末が週払い派遣や日払い派遣となり、スポット的な派遣業務も誕生して、ますます派遣労働者の低賃金化が進んだのです。 高度成長期の正社員給料形態は年齢と共に鰻登りであり、経験さえあれば転職する度に所得が上がる時代に、派遣労働者たちは転職をする毎に賃金が下がるという逆行現象を経験しています。 景気は好調期の最中でありながら、影に隠れた黒幕たちの不当な搾取が横行していたのです。 そうした派遣会社が幅を利かせる毎に、高待遇の季節労働者や期間工などの工場直雇用が減少したのであります。 |