038 デフレの根源

 

 

物価を浮き沈みさせているものは、常に人間の心の問題であります。

霊的価値(有り難み)が薄れたなら、人間でさえ儚いロボット人間に成り下がります。

心を見失なった人間は、周囲の人々の気持ちを配慮することが出来ず、自分自身の損得感情のみで冷徹な人生を歩みがちであります。

ご飯を食べる際に、お米の生産に携わった農家の人々の苦労を感じれば、一粒でさえ無駄には出来ないはずです。

社会人として旅立つ子供が、自分を大切に育ててくれた両親に初任給でプレゼントしたなら、その想いやりを感じた親はプレゼントを一生涯の宝物にするはずです。

それが高価な物であろうと低価な物であろうと、お互いの気持ちを理解したプレゼントには深い霊的価値が根付いているのです。

心を見失なった人間には相手の気持ちを知る由もありません。

常に自分の利得を優先する傾向性は富とは縁遠い魂になるのです。

人から人へと渡り歩いて霊的価値を共有するのが富の正体である。

従って安かろう悪かろうでは霊的価値の入り込む隙さえありません。

こうした自分だけの損得に終始する人間が増えれば、商業店舗は低価格競争に明け暮れることになります。

伝統や暖簾を守る商家では、信頼そのものが霊的価値となって育っています。

心意気が通い合えば、売手も買手も適性価格に落ち着くのであります。

デフレを起こす原因は人間の心に巣食う損得感情である…。

この事実を知れば、デフレ脱却の秘策も見えてくるはずであります。

 

 

 

31 水龍の旅 【経済編】