041 バブル期は欲望の末路

 

 

高度成長の行く末で、その延長線上に現れてきたバブル期は、長く続いた好景気に酔い痴れて溺れた人間の悲しい末路でありました。

あまりにも調子が良過ぎて足下が見えなくなり、人格的基礎(霊性)の無い偽りの繁栄は瞬く間に空中分解を起こして、まるで夜空を彩る巨大な花火のように、華やかな繁栄の姿を儚く消滅して行きました。

栄枯盛衰は世の常ではありますが、諸行無常の響きは余韻(精神の痛手)を残して、日本の経済に深い傷痕を刻みました。

その衝撃的な事実を目の当たりにしながら、大半の社会人は自己陶酔から覚める事なく、幻影を夢見て飽くなき欲望追求を続けたのであります。

霊的価値の薄れた土地の高騰は、経済と言う生活の糧を食い尽くし、もともと神の所有である大地を勝手に搾取した人間の罪として、原点回帰を促された形になりました。

いったい人間は何処を目指していたのか…。

何を望んでいたのか…。

自然界の怒りは人間の欲望追求が誘発した必然であり、世紀末預言を擁護するかの如くに的中させたのであります。

バブル期に膨らんで弾けた泡の正体は、止めどない人間の欲望追求であります。

自制の効かない精神的子供達が、危ない火遊びをして自ら大火傷を負ったのです。

こうした悲しい現実を日本人は教訓に出来たでしょうか…。

しかしながら21世紀の霊性の時代を迎えた現代にも、未だに20世紀の栄光(偽りの繁栄)を引きずる人間が、社会の上層部に居座っているのが日本社会の現状であります。

 

 

 

31 水龍の旅 【経済編】