071 水道理論

 

 

人間が生きてゆく上で必要不可欠な水を、各家庭まで供給するのが水道であります。

今や水道は公共の場所なら必ずと言っていいほど設置され、蛇口を開ければ誰もが水を飲めるようになりました。

これは現代の日本では当たり前の事実になっていますが、他国に於いては遠い水場まで出向かないと飲み水に有り着けない地域も存在するのです。

日本でも近年になって水道設備の技術が著しく向上して、街一面に丈夫な水道管が網羅するようになりました。

それによって実現したものは生活の豊かさであります。

水が類稀なる希少な存在であるなら、高額な水道代を支払わなければならないが、科学技術の躍進も手伝って豊富な水量を手軽に得られるなら水道代は低額となり、溢れるほどの水道供給は公共場所に於いては無料で利用出来るようになっています。

こうした理論を経済に取り入れたのが松下幸之助であります。

生活に便利な家電製品を出来る限り安価で提供してあげたい…という夢(想い)は、大量生産を実現させ膨大な雇用も実現させました。

そうして世の中に経済の善展開を成さしめて、社会全体の生活レベルを底上げしたのであります。

こうした発想は自社の利益だけを貪る金の亡者には、残念ながら思い付く余地もありません。

広く深く遠くまで見通す慧眼と、人々の幸せを心から願う慈愛心…。

松下幸之助という類稀なる人格者は、まさに経営の神様の名に相応しい高徳者でありました。

 

 

 

31 水龍の旅 【経済編】