077 複合経営(中小)

 

 

複数のヒット商品が世に出れば、中小企業としては半ば安泰である。

しかし信頼関係を築いた上での顧客のニーズは実現しなければならないでしょう。

人間として信頼し合える取引先は無茶苦茶な要望はしないはずです。

それでも無理難題を吹っ掛ける取引先がいるなら、企業全体の体質を振り顧みる必要があります。

知らず識らずとは言え人をキズ付ければ我が身にも及び、人を喜ばせれば我が身にも幸来たるのであります。

目先に不都合があれば脚下照顧…。

これが出来なくて早々と消えて行く会社が後を絶たない状況であります。

中小企業の弱点は、失敗の連鎖が許されないと言うことです。

人間の生長過程に於いて失敗は生長の糧になりますが、資金力の規模に於いて中小企業に失敗を続ける余裕がありません。

そのため経営者には波のように襲う心労が多いはずでありますし、正しく一日々々が真剣勝負になるはずです。

それでもそれが地域社会への何らかの貢献に繋がるのであれば、経営者としての生き甲斐や遣り甲斐は、本人の徳性向上(魂の生長)となって跳ね返ってくるでしょう。

実は現代の大会社やメガ企業の創始者たちも、零細・中小企業の道筋を辿ってきたわけですが、彼らが抜きん出た理由は明らかであります。

それは創業精神に使命感を持って邁進し、人のため国のため強いては人類のために人生を費やしてきた当然の結果でありました。

そうした創業者たちは常に基準が顧客の心にあることを知り、需要に合わせた多種多用な商品を世に送り出してきたのであります。

その大会社やメガ企業の経営原点が、中小企業時代の複合経営に基礎的努力として隠れているのです。

 

 

 

31 水龍の旅 【経済編】