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011 実相 |
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天地創造神話は世界中に残されています。 その内容は様々で、そこにお国柄というか民族性が色濃く表現されています。 創造主に当たる最初の神が、天地一切を造り人間を造るという系図は、ほぼ万国共通の神話伝承になっております。 そんな中で日本古来の天地創造神話は異質な物語で綴られているのです。 先にお話した実相宇宙の内容は、神が天地創造をする以前から既に存在していたとするのが、日本神話に残されている天地創造の立場なのであります。 もっと鮮明に説明すれば、実相宇宙では常に創造が行われている(継続されている)ということであり、最も古い太始の神に当たる方は人格を超えた無窮の存在として描かれている。 その究極の御存在が宇宙の創造作用を行なう際に、様々な神々が触手(手足)となって働き掛けて来るのです。 そうした創造形式の元なる高次元世界が実相世界であると言うのであります。 実相世界には総ての創造の雛形(設計図)が実在する。 しかも真善美の奥義ともいえる完全なる雛形で、その存在形態は至高の芸術と言っても過言ではありません。 例えば朝顔の種を大地に植えれば、やがて芽を出し葉を出し花を咲かせ、更に蔓を伸ばして繁茂してゆく完璧な姿が実相世界に雛形(設計図)として存在する。 その雛形(朝顔の生涯)が地上世界に現象化する際に、地域に即した環境や、朝顔を育てる人の境遇などが介在して、それなりの変化(善くも悪くも)を見せるのであります。 朝顔は環境や境遇から受ける様々な霊的影響が純粋(実相世界に近い)であればあるほど、より完全なる朝顔の生涯を辿ることになります。 そうしてこの系図は万象に通ずる真理であるのです。 実相世界が実在するからこそ、総ての生命は生長を目指すのであり、生命体(神の子)であるからこそ永遠に生き通しの命であります。 しかし生命体は地上世界に生きる時は有限の命になりますが、霊界と地上世界とを転生しながら永遠の命を繋いでいる…。 こうして本来の魂の故郷である生命の実相に里帰りすることが、総ての生命に期待された大神からの願いであり祈りであります。 |