028 還元

(現象は心の投影)

 

心の内部に巣食う利己心の魔は、自分自身の意のままに社会を操ろうと目論んでいます。

何事にも我欲が強くなり思考のコントロールが出来なくなると、何時しか利己心の魔の支配下に置かれてしまいます。

心の内部から押し上げるような衝動を抑えられなくなり、思い浮かんだままの言動を間髪入れず発してしまいます。

それによって近隣社会に現れてくるものは対人関係での摩擦であり葛藤であります。

人間同志の不調和は、まさに心の趨く所に従って素直に現れてきた経過であり結果である。

こうした心の法則が人間社会の心理として影に日向に自己展開しています。

目先に現れた事象を他人事のように扱っている間は、根本問題は何処にも見えないのです。

たとえ原因を他者に見い出したとしても、その同じ問題に関わった(意識した…)事実だけでも、自身の心の内にも少なからず同質の問題があると顧みる必要がある。

同じ心を有した人間である以上は他人事は自分事でもあるのです。

明日は我が身、過去の自分、将来の自分を反面教師として見せられていると自戒する人こそ、高徳者への道を歩んでいる人格者となるのです。

この地上世界に存在する全ての固定物体も、何時か何処かで誰かが考えた発想の産物であります。

あったらいいなと想い描いた商品が、見た目の印象や使い勝手の良さを追求して姿形が整えられてきたはずです。

つまり固定物体の形状や性能を観察すれば、その物体が何に使用してほしいかを伝えてくるのです。

考古学者が古代遺跡で発見した風変わりな固形物を分析する作業と同じであります。

それが可能な理由は、形ある全ての物事が一つ残らず心の投影として現象化し物質化した残像物であるからです。

心の内部(精神世界)で描かれたビジョンが地上世界の形ある事物として還元される…。

これは内容の良し悪しに関係なく自己展開するのです。

霊性を否定していては地上世界に巻き起こる数々の課題は先送りされ、歳月とともに深刻さを増すだけである。

繰り返しますが、心の法則は万象に通ずる真理であります。

 

 

 

32 未来への礎 【科学編】