030 物化

(深刻な魂の物質化)

 

こうした心の法則を知らない人間は、次から次へと現れる事物に対して、隷属的な人生を生きることになります。

もともと自分で用意してきた人生でありながら無力な自分を感じるのです。

いつか何処かで自分が思ったこと行ったことの報復を、姿形を変えた問題として自分が受けていることを知るべきであります。

誰かに傷付けられたなら、自分も過去に誰かを傷付けてこなかったかを再確認する貴方であれ…。

相対する人は全て自分の心の鏡である。

自己反省なき者には反面教師すら見い出せないでしょう。

日本人の信仰の故郷は、古代より天照大御神でありました。

神社に参詣すると本殿には鏡が御霊代として安置されています。

人々が手を合わせ祈る対象は、神社で参拝する本人の心の中に存在する生命の実相(天照大御神)であります。

霊界(左手)と現界(右手)を一つに合わせて祈る心に、神の世界に通ずる霊的磁場が現出するのです。

相手(左手)と自分(右手)を重ね合わせることで、霊的磁場は自他一体(相互理解)の心境を伝えてまいります。

通い合う心の中にこそ真実の愛が展開する。

相手の気持ちを配慮する心は神々の世界にも通ずる霊性であります。

貴方よ心を顧みる人であれ…。

相手の心を察する人であれ…。

自分の利得しか思い浮かばぬ人間には、自らの心すら見えないでありましょう。

貴方よ心を光で満たせ…。

相手の心を愛で照らせ…。

自分と相手の心を重ね合わせて、普段から言動を選べる人格者を目指すべきである。

心を無視して生きる人間には魂の固着(物質化)が起きてくる。

我儘とは心に蓋をして霊性を閉ざす愚行である。

固まった心を氷解するには、我儘の蓋を外して精神世界から神の光を溢れ出させる必要がある。

霊性の光は心を暖め、貴方の周囲の人々の心も暖めるでありましょう。

現代は心が固着した人々が多くなり、相手の気持ちを蔑ろにした言動が街に飛び交っている。

魂の物質化は深刻な問題で、これこそ未だ人類が絶えざる戦禍の中で喘いでいる根源的な原因であります。

 

 

 

32 未来への礎 【科学編】