057 機械力学

(魂を持たない巨人)

 

敗戦後の日本を高度成長期に導いたのは機械産業(ロボット)であります。

機械の高度化は危険作業の代行と精密作業の実現によって大量生産を可能にしてくれました。

そのため商品の低価格化に繋がり、需要の拡大と安定供給のバランスが保てたのです。

機械産業の最も大きな使命は需要と供給のバランスであったはずです。

供給(生産)はロボットが肩代わり出来ても、需要はロボットが肩代わり出来ません。

人間の生活サイクルに即した需要は、安定した個人所得によってのみ正しく生ずるのです。

一部の権力者たちの私腹を肥やすために生産をロボット化(人件費削減)したことで、個人所得の不安定化が広がり、ロボットが肩代わり出来ない需要にも不安定な波が押し寄せたのであります。

つまり経済興隆期をバブル崩壊へと落とし入れたのも機械産業であると言うことです。

ロボット(機械)には心がありません。

人間のような感情をロボットが持ったなら寧ろそれは人類の危期であります。

SF小説に挙げられるようなロボットの反乱が実際に起こらないとは言えないのです。

しかしロボット産業の未来に起るであろう災いは深刻であります。

おそらく人間vsロボットの未来戦争が起こってくるでしょう。

ロボットに人権を与えるか否かを争う未来戦争は避けられないかも知れません。

それだけ未来のロボット技術は極みを見せて、肉体人間の完璧な複製を実現させるからであります。

大量の人間データーをロボットにインプットして優秀な人知ロボットに仕上がったとしても、そのロボットに霊的な魂が宿るものではありません。

生命活動の神秘は未来永劫、人間(霊的感性を有した魂)にしか許されない生命の実相であります。

また未来の人類は宇宙空間に巨大な機械施設を建造するはずです。

重力磁場を持たせた巨大施設は、地球の周囲を月と共に周遊するでしょう。

いつの時代も機械に活動エネルギーを注ぐのは人間でなければならない…。

ロボットに自由な意思を吹き込むのなら、地球の人類史にロボットを含めた内容で、太古の時代から遣り直す作業を覚悟しなければならないのです。

 

 

 

32 未来への礎 【科学編】