059 蘇生学

(蘇る様々な意識)

 

生死に関わる思い悩みが地上人間を苦しめてきたことは事実であります。

生老病死・四苦八苦・108煩悩の中でも人間の死は、最も高い関心事であり、同時に最も深い悩み事であるのでしょう。

人は死に面した時に恐怖感が伴なう理由は、肉体の死後には何処へ行き何をするのか…が全く分からないまま、人生の終盤を恐る恐る生きているのです。

昔の権力者が永遠の命を求めて凡ゆる健康法を試したようですが、肉体の衰えは着実に身に迫ったのであります。

また女性にとっての最大の関心事は肉体の美貌であったり、永遠の若さであったりします。

こうした関心事から若返りの追求が成され、現代では蘇生科学として研究する人もいるはずであります。

世界各地のミイラや即身仏などにも、人間の死を克服せんとする想いが込められています。

肉体を老朽化させなければ死後蘇生も可能で有るかの如く行われた肉体保存は、蘇生に対する切実なる願いであったようです。

しかしながら人間の肉体蘇生は万人が生前から行われており、体内の新陳代謝は立派な肉体蘇生に他なりません。

人間も自然の一部であり、大自然の大循環に合わせた生活を送るなら、それこそ自然の流れで新陳代謝は行われます。

そうして数年(7年〜10年)で肉体細胞は全て新しい肉体細胞に変換されている…。

その生命の入れ替え作用が少しずつユックリと行われるからこそ、本人自身にも気付かれることなく自然治癒も進むのであります。

この新陳代謝(自然治癒)にも人によって実力の差があるのです。

人並み外れた急速な体調快癒を果たす人も稀に居ますし、なかなか病気などが治らない人も居ます。

新陳代謝が停止したなら、人間は肉体の死期を待つのみになりますが、明日も未来も生きたいと何らかの希望を抱き、明るい未来を描いて実際に生きんとする努力に呼応するかのように、新陳代謝(自然治癒)は活性化するのであります。

副作用のある薬剤に頼るよりも心を浄化して、大自然の流れに即した生活を自ら試みるなら、大生命の生かす力が体内に流れて肉体蘇生が日々果たされるのであります。

そうした純真な魂にこそ健全な肉体が蘇生するのであり、純然たる肉体には様々な善意識が記憶の宝庫から蘇るのであります。

 

 

 

32 未来への礎 【科学編】