102 機械

(ロボットたちの反乱)

 

機械は多くの分野で労働の肩代わりをしてまいりました。

危険作業も長時間稼働も機械の精度が高まる毎に実現可能となったのです。

機械化が進めば労力を削減できるため、私利私欲を貪る経営者たちは利益率を上げるために人員削減を断行したはずです。

離職率が増えて収入が不安定になれば個人消費に影響が出ます。

経済の流れが滞ると商品の売れ行きが落ち込み、設備投資が仇となって会社経営も苦しくなります。

こうした負のスパイラルが長らく続けば人心も荒廃して人為的な事件事故が多発するのです。

人間の安全作業を肩代わりし、重労働作業から労働者を解放するための機械産業が、私利私欲を貪る一部の経営者に悪用されて、機械が主役で人間が従者に置き換えられたのであります。

未来の機械産業は更に高度な精密機械を造り、やがて人間に瓜二つの高性能ロボットを完成させるでしょう。

そうして生身の人間から悉く定職を奪って行くはずです。

その高性能ロボットに人口頭脳を搭載する辺りから、人間とロボットとの相関関係が狂い始めます。

ロボットが感情を持つようになると機械的な自我が発生して、コンピューターウイルスに掛かったように人権ならぬロボット権利を主張するようになります。

笑い話のように感じるかも知れませんが、ロボットたちが結託して主権を称えたり、進んで乱暴狼藉を働くロボットも現れてくる。

こうした負のスパイラルを止められるのは霊性科学者のみであります。

感覚感情を熟知した彼らの解決策は、暴走したロボットたちの感情を操作する秘密のアイテムを開発するでしょう。

こうした未来科学のアイテムは善使用が条件で開示されるものなので、徳性開発を積み重ねた霊性科学者のみが扱える秘密のアイテムとなるでありましょう。

何はともあれ機械産業(ロボット産業)は未来都市の主力となって常に最先端を走るような時代が訪れます。

こんなものがあったらいいな…と人間が思い付くものは、かなりの比率で実現するはずであります。

そのためにも急ピッチで人間社会に徳育を普及しなければならないのです。

そうでなければ人類は未来のロボットたちに支配され、冗談ではなく本当に破滅へと向かうことになります。

 

 

 

32 未来への礎 【科学編】