016  融和

(結びの大道を深めよ)

 

魂の開眼を果たした高徳者は、雨叢雲剣の次なる握(ステップ)に進みます。

それが融和の徳性であります。

日本古来から伝わる大和精神の真髄は、現代的な言葉に還元すれば融和である。

大和民族は産巣日(むすび)の大道を随神道(かんながらのみち)として、結びの心を中軸に置いて大和の国を運営してきた神の国でありました。

調和と融和の違いは共存(調和)と共有(融和)の違いであり、共存は互いの個性を尊びながら協力し合う仲間でありますが、共有は以心伝心(意思疎通)すなわち自他一体(神人合一)の境地であるのです。

霊的世界に存在する地の高天原ではなく、実相世界に実在する天の高天原に直結する徳性段階であります。

もともと日本の神々は実相世界に高天原を開いたのであり、天の高天原には数多の神々の本体が存在するのです。

地上世界に神力を施すのは神々の分身分霊(現し身)であり、本体となる生命の実相は天の高天原にて神評定をしながら、今後の三界(地上世界・精神世界・神霊世界)の行く末を評決しているのであります。

徳性求道者たちが天の高天原に帰天するためには、少なくとも融和の徳性段階にまで魂を昇華していなければならない。

それだけ日本神道の霊性段階が気高く奥深い指導霊団であると言うことであります。

つまり融和の徳性段階は、もはや個人的な誉れや優遇には囚われない心境で、ましてや欲望願望などは初期段階で自発的に薙ぎ払う習慣が身に付いています。

実相世界の神々の心を我が心として人生を全う出来る人間となり、本人にしか出来ないような特殊な使命役割を魂に刻んで生きています。

雨叢雲剣(草薙剣)を正しく扱えるのも融和の徳性具現者であり、しかも彼らは窮地に立たされなければ神剣を鞘から抜くことさえしないのです。

そうして霊性身分を表立てることなく、一般人として謙虚に生きているのであります。

自分の評価ばかりを気にするようでは融和の徳性は程遠く、比較対象の心境では超えられない霊性ハードルである。

相対の世界に有りながら自他一体(結びの大道)を深める覚悟が、融和の徳性には必要不可欠であります。

 

 

 

34 霊性開示 【封印打開編】