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いま一つ現代病の大きな要因となるものは精神疾患(ストレス)であります。 人間関係に巻き起こる精神的な障害は、現代人の最大の悩み苦しみになっております。 これほど多くの問題を抱えるストレスに対しては、まだまだ現代社会は無防備なままで、根本解決に至るような治療方法が見つかっていないのです。 精神の病でありながら現代医療は物質文明の治療を行なっている。 心の迷いに従って肉体的に現れた病状を薬剤治療で治そうとする努力は、応急処置にはなっても根本治療には至らないのです。 根本解決に取り組まないまま薬剤治療に明け暮れるなら、精神病患者は治療費を虚しく注ぎ込む年月が続くだけであります。 ストレスの根本原因は人間関係にあります。 その人間関係に対する本人の心の中に主原因が隠れている。 精神の病は同じく精神の治療で直す必要があります。 そのために先ずストレスの正体を解明することから始めなければならないのです。 こうした真実を見抜いた精神科医は悪戯に薬剤を投与しないはずです。 むしろ精神病者の人生観にメスを入れるはずであります。 心の内部に隠し持っている原因の種を見つけるために、精神病者の記憶(人生)を辿る手伝いをするのです。 職場関係であったり知人友人関係であったり、家庭環境であったり個人的な境遇であったり…。 本人の心の内部に潜む抑圧の正体を精神科医は供に探すのであります。 ストレスの主原因は心の中に存在します。 それを見い出す為の旅路(時間旅行)に随行するのが精神科医の治療(職務努力)である。 精神疾患は一日や二日で発症するものではないのです。 人生経験の中で生活習慣としての積み重ねによるストレスの累積であり、その重圧に耐えられなくなった結果として精神疾患が現れているのであります。 近年流行り始めたストレスチェックは現在只今の心の状態を探ろうとしておりますが、精神疾患の結果のみを探ったところで正確な解答が得られるはずもなく、自分自身の人間性(性格や習性)さえも分からない人にストレスチェックを施しても、その結果の信頼性は薄いと言わざる負えません。 |