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056 暗部 |
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霊性を閉ざしたまま偽りの繁栄を謳歌した旧世紀意識の人々は、お互いの心の中が見えないため何でもありの思考状態になりがちでありました。 無法地帯と化した心の世界は魑魅魍魎とした暗黒世界に繋がっていたのです。 本音と建前は御都合主義に利用され、利己心(本来の純粋個性)は闇に封じ込められ悪意悪念(個別損得意識)に悪用されたのです。 人間が地上の肉体生命を脱して天国に帰れば、そこは心の世界であり安息の地であります。 それは住人同志の善意が互いに隠す必要もなく、労わりや助け合いが自然に交わされる善人の集まりであります。 お互いの心(思念想念)を隠す必要もなく、建前を繕う必要もなく、明るく素直な気持ちで仲良く暮らす幸せな霊的世界である。 翻って地上世界を見れば歪んだ社会通念に毒された現代人は、無法地帯と化した心の中に魔物を巣喰わせている。 思考の中では平気で他者を蔑み陥れ、ジョーク紛いに窃盗姦淫殺戮を楽しんでいる者も居る。 程度の差こそあれ心の中では他者批判や中傷を繰り返し、魔物(己心の魔)に餌を与えているのである。 全ては心の中が他人から見えないと思うからこそ行われる罪であり穢れであります。 そうではないのです。 心の浄化を果たしつつ自らの魂を磨いて生きている高徳者たちには心の中まで一部始終が観えております。 ましてや誰にでも寄り添っている守護霊は既に総てを知っているのです。 誰にも見られていないからと悪事を行う罪人も、常に霊界からは一部始終を見られている。 そこに良心の呵責が起こるなら、守護霊は貴方を何とかして助けたいと努めているのであります。 誰かを怨んだり憎んだり陰口告口悪口を繰り返す醜態も、霊人たちから全てを見られている。 この事実は徳性を積み重ね、霊性を正しく開けば偽りのない真実だと解るのです。 地上世界に蔓延する事件事故の大半は、誰にも何も見られて(知られて)いないから行われる惨めな醜態であり姑息な裏工作である。 暗闇に乗じて行われる犯罪は人間の心を確実に蝕んでいます。 自分の普段からの思考状態が、霊的世界からはガラス張りの如くに見られて(知られて)いることを意識するだけでも、本来の謙虚な徳性を取り戻す努力が始まるのであります。 |