001  終わりなき欲求の輪廻

 

人生には苦難困難が付き物です。

現代人であれば何事もなく生涯を終える人は皆無に等しいでありましょう。

明日をも知れぬ苦境の中で将来を憂いる思いが沸いてくる…。

しかし現代の地上社会は鈍重な波動に取り巻かれ、或る意味で難しい世の中になっております。

精神世界と表裏一体の地上社会には、欲求の波動が押し寄せております。

精神を磨いていない人が欲求の波動に取り巻かれたなら、そのまま魂まで拐われてしまいます。

確かな意識を持ち、確かな自覚を抱かなければ、難局の波動を乗り越えることは難しいのです。

大抵の場合は大きな欲望の渦に呑み込まれて、自分が何処で何をしているのかさえよく分からない状態になるでしょう。

それだけ現代の精神環境は危険な波動を蔓延させているのです。

こうした世の中で真っ当な精神を貫いて生きることは誠に難しく、繰り返し襲い掛かる苦難困難を真正面から受け止めながら、潔ぎよく前向きに生きて行くより手立てはありません。

片手間に欲得願望を振り払いながら歩むことが出来る人は相当の高徳者であります。

しかし現状の社会人は自身の感情すら克服することが出来ない状態です。

それは捨てきれない欲求の罠に嵌った人間の憐れな姿なのであります。

欲求の根源は過去世に遡ります。

過去世から魂の傾向性として持って来た欲求の根源は、水を得た魚のように現代的な欲得願望を引き寄せる。

そうして数々の欲得願望を更に身に纏って、未来世の自分まで苦しめるのである。

業の輪廻は逃れ難く付き従い、本人特有の課題を提示してまいります。

この欲求を克服しなければ、その先にある次なるステップが開かれないのです。

要するに目先の欲求を克服することが人生でもあり、社会人としての人格高揚の基礎でもあります。

この心の闘いに終わりはありません。

時には勝ち時には負け、大勝利したかに見えて大敗退を喫する場面もあるでしょう。

しかし決して心を腐らせず、精神を建て直しつつ、終わりなき心の自己操縦を披露して致だきたい。

そうして苦難困難と戯れる境地で全てを乗り越える貴方でありますように…。

 

 

 

35 霊性開示 【受難克服編】