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人間の性質とも言える欲求の正体は、よく分からない状態にされています。 沸き上がる欲求は未だ精神的な衝動ではありますが、この思いを何らかの形に実現しなければ欲求は益々募り、 飽和状態を越えたなら人格崩壊さえ起しかねないのです。 その欲求には数々の要素があり、三大欲求と言われる食欲・性欲・睡眠欲は元より、物欲・金欲・名誉欲・独占欲など、人間の心を掻き乱す欲得願望が沸いてまいります。 まず最初に食欲についてですが、人間は地上世界で肉体を纏って生きる為には、肉体生命を維持継続させる為に必要な栄養素を体内に取り込まなければならない。 その生命維持摂取を内的要求する機能が無ければ、やがて人類は根こそぎ死滅してしまうでしょう。 そうならない為にも体内から食要求としての信号が出てくることになっているのです。 例えば体内に必要なカルシウムは細胞の中に必ず一つは必要で、この必要数が不足すると細胞は不安定な状態となるのです。 その為に細胞がカルシウムの不足信号を出してくる。 その信号が食要求となって空腹を感ずるのであります。 因みに人間の血液には細胞に対する必要なカルシウム倍率(約10000倍)があって、更に骨格には血液に対する必要なカルシウム倍率(約10000倍)があります。 こうして体内のカルシウム倍率を程良く保つことで体調は安定状態を維持継続するのであります。 これはカルシウムに限らず他の栄養素にも言えることで、人間の体内には絶妙な安定倍率を保つような神秘な機能が組み込まれているのです。 こうした食要求は体調維持に必要な内的要求であります。 しかしこの内的要求(栄養素の必要倍率)を度外視した食要求が沸いてくるのなら、それはもう本人の心の歪み(精神的バランス感覚の歪み)が主原因になっている。 食要求を満たしても津波のように押し寄せる欲求は、食生活の乱れを招くのみであります。 こうした内的欲求を受け流す為には、努めて食事はユックリと多目の咀嚼で食すると良いのです。 食要求の信号にはタイムラグがあるため、体内から安定倍率が充足されたという信号は、やや遅れて届くのです。 大半の食べ過ぎ飲み過ぎは、この信号を受け取るまでのタイムラグで起こるのであります。 |