043  損得感情の正体は自我心

 

人生の受難は数あれど、生活の貧しさ苦しさは、そのまま本人の人生観に直結するものであります。

ここでは人間の人生を大きく左右する貧困とは何であるのかを掘り下げることになります。

地上人間として生まれた時点でスタート環境が人それぞれ違うはずです。

父母の暮らす環境が地上人間としての基本的な生活水準である。

家庭が裕福であれば何不自由無い暮らしを送ることになりますが、家庭が貧困で喘いでいたなら日々の暮らしも不具合が出るかも知れません。

未成年者が家庭環境から断続的に受ける影響は大きいのです。

心の生育は普段からの習慣の集積で人格としての方向性も規定されてしまう。

従って家族は地上人間としての魂の原点になります。

しかしこうした大きな影響を受けるであろう家族を選んで地上に生誕したのは自分の意思なのであります。

つまり裕福な家庭を選んだ意味、または貧乏な家庭を選んだ意味が必ずあると言うことです。

また何処までが裕福な家庭で、何処からが貧困家庭かを判断するのは自己自身である。

資産家で貯蓄が多ければ裕福なのか…。

遺産もなく質素であるなら貧乏なのか…。

それらの棒引きは誰が何処で決めるのか…。

また何の範囲が中流家庭であるのか…。

社会情勢の中で数値化された基準があるにしても、こうした裕福中流貧困規定を自分流に線引きしているのが現状であるはずです。

この規定線引きは他者との比較から始まり、損得感情が心の中で比較計算をして、境遇に対する内的抑圧に変化をしているのです。

損得感情の正体は主観による自我心であります。

自分が基準であるのなら現在只今の環境状態が総ての尺度となるのです。

その基点尺度と裕福との格差や貧困への侮蔑意識が、本人の心の貧富として現れるのであります。

本当の貧富は人間性の中に存在しています。

多くの財産が有るにも関わらず心の貧しい人間も居れば、全く財産が無いにも関わらず心が豊かな人間も居るのです。

多量の遺産を奪い合う家族もあれば、無けなしの食材を分け合う家族もあるのです。

 

 

 

35 霊性開示 【受難克服編】