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人間の生命には様々な個性はあれど、本来の命には甲乙丙丁の格差はなく、生きることに於いて総てが尊い命であります。 人間以外の小さな動植物にも一つに一つずつ大切な命が宿っています。 それぞれの個性を持って各々の役割を果たしながら生きている。 総ての生命は大生命(創造主)の愛念に包まれ守られ生かされているのです。 大いなる意識に生かされていながら個性の本分を自発的に生きている存在…。 それが総ての生命の尊厳であります。 こうした根源的な生命観が人間の心の根幹に存在するのです。 そうでなければ地上世界は無慈悲な弱肉強食の世界になってしまいます。 自然界に展開する食物連鎖は命の継承であり子孫繁栄の営みであります。 その中に智恵ある人間が創造され万物の霊長として存在を許されている理由は、個性役割の違いはあれど秩序と調和の担い手として、地上世界に派遣されているのが人間の本分であります。 命の大切さを忘れてしまう者は自分のことだけしか見えなくなった人間であり、他人の心の痛みや苦しみが分からない人間である。 小さな虫や動植物に宿る命を軽んずる人間が利己的自我(自己中心)に終始すれば、やがて周囲の人間に対しても虫けら扱いと同様に粗野な扱いをするようになるでしょう。 小さな命を守れない人間が多くの命を守れるはずはない…。 心の奥底に灯された愛の想いが本物であるのなら、自然界に展開する命の尊さに気付くはずであります。 人間の体内にも細胞や細菌が生きていて、分子原子に至るまで夫々の本分(使命役割)を担っているのです。 細胞や細菌も人間の意識によって生かされていながら自らの使命役割を自発的に生きているのです。 この世界は本来は生かし合いの世界であり助け合いの世界であります。 いま世界中に巻き起こっている戦乱は殺し合いであり奪い合いの世界である。 こうした現状の根源には個別の人間の心の中に、命の尊さ大切さが見失われていることを物語っています。 誰にでも大切な命がある。 その大切な命を踏み躙るような心持ちを捨てないかぎり世界平和は訪れないでしょう。 心の法則を用いて人類の現状把握をしたなら、世界の戦乱は個々人の心の投影であることが理解されるのです。 |