065  人間は感情を有する生物である

 

人間には感情があります。

もちろん動植物にも感情自体はありますが、人間が心に抱く感情は三千世界(総ての精神世界)に繋がっているのです。

現在只今の心境で心に浮かんだ感情は、自分の徳性(霊格)に相応した霊世界に通じて行くのです。

心の針が指し示す方向は魂の傾向性に左右される…。

この魂の傾向性を昇華させる為に徳性開発は存在します。

個人的に心の針が指し示し易い方向が良くない霊世界であるなら、勇気を持って自発的に改めて行かなければならないでしょう。

地上人間が徳性開発に臨む最初は感情統制(感情のコントロール)であるのです。

自分の感情でありながら自分で統制(コントロール)が出来ない人が現代人には多過ぎます。

それは感情が感覚を縁とする主観に成り易いからであります。

主観は物事を的確に判断する為の尊い尺度(モノサシ)でありますが、これは自己自身を中心(起点)にした思考回路であります。

主観的尺度は判断基準が明確であるだけ上手に対象を知覚出来ますが、悲しいかな自己自身を顧みる余地が無いのです。

そのため正しい自己反省が出来ないまま暴走しがちである。

徳性が高まれば主観を一段超越した正しい観念尺度(客観視)が可能になるのです。

それが魂の生長に繋がる本来の御魂磨きであるのです。

しかし感情は否定するものではなく、この感情が人間性を現す尊い機縁にもなっている。

俗に人間味を感じさせる部分は当人の感情であります。

この感情(人間味)に惹かれて人は度々恋をするのです。

恋心は時に魂を堕落させますが、時として魂を昇華させる機縁にも成り得ます。

正しい恋心は魂を愛心へと導いてくれる…。

もともと恋愛は主観から客観へと意識が昇華する魂の発展段階でありました。

恋は憧れであり心は底部(下心)に付いているが、この心が自他一体の中軸(中心)に来れば愛へと昇華されるのです。

つまり恋愛は感情が昇華して霊性(霊的感性)へと移り変わる魂の生長を現しています。

そうした正しい感情の変化を望めるのなら、むしろ人間には感情が必要不可欠になる。

憧れを憧れのままにしないで憧れの対象に一体化(自他一体・神我一体)して、求める気持ちを与える心に無条件で大政奉還するべきであります。

 

 

 

35 霊性開示 【受難克服編】