073  相互の相違点

 

自我も彼我も正確に精査出来るようになれば、お互いの相違点も正しく認識することが出来るようになります。

個性化が進む現代は人の数だけの個性が活躍できる時代である。

それぞれの人間が心に抱いた夢や希望を、本人の努力如何で実現させられる貴重な時代に皆さんは生きております。

一つの夢を実現するためには自分だけの成果を目指していては難しい現実があるはずです。

数多の人々が共存共栄する地上社会の営みは相互扶助で成り立っております。

自助努力は相互扶助の為の基礎研鑽である。

利己的な夢が叶い辛い理由は此処にあり、遣りたい放題したい放題の我儘な夢は、社会秩序の制裁を受ける運命にあります。

如何なる種類の夢であれ、その主目的が秩序・調和に向かうのであれば、些細な夢も偉大な理想も共に衆生の賛同を得るでありましょう。

社会秩序の中で利己愛は自分一人さえ守れない状況になりがちでありますが、他者への愛は隣人を手助けして相互扶助の輪廻が自らをも助ける結果に落ち着くのです。

お互いの個性や思考回路が違うのは当たり前のことですが、行くべき道が別れていたとしても、考え方や生き方が噛み合わない場合でも、相互の主目的が同じ方向を向いているならば、お互いの前途を祝福し合う心掛けが大切であります。

真なる親友であれば彼の手段を訝るよりも、その方向性でも必ず大志を成就することを信ずるはずである。

彼の複雑な心中を察するが故に、前途多難が予想されても本人の力量で理想が成就されることを祈るはずである。

親友とは心友であり、相互の相違点を認め合う同志なのです。

それがお互いの魂を信頼し合える親友同志の絆であり尊厳であります。

他者の人格を認められない人間は未だ自己自身の本来の心が見えない状態で、自らの純粋個性を見失ったままの迷い人である。

これは個人的な心の容量にも左右されて、器(容量)が狭いと理解力も狭くなるのです。

人徳を器量と訳す人も多いが、これは或る意味で的を突いた言葉でもあります。

複雑な社会秩序の中で他者理解は難しくなっているけれども、人徳の基礎研鑽を怠らなければ、遥かに高い徳性を身に付けられる稀有な時代に皆さんは生まれてきたと言うことであります。

 

 

 

35 霊性開示 【受難克服編】