005 精神力

(克己心向上心)

 

人間力として基礎研鑽しなければならないものは精神力である。

この基礎組成に失敗すると、我儘人間になったり偏屈人間になったりするのです。

精神力として磨くべき心は克己心であります。

己れの魂の歪み(悪への誘引)に打ち克つ心が克己心である。

現代人は科学の進化に埋没して精神力を高める努力を見失っています。

快適さは機能的な生活を保障してくれますが、便利さが与える最大の恩恵は自由な時間の創出です。

科学は時間短縮を実現させて、人間生活に自由な時間を与えてくれました。

その自由時間に如何なる人生を当て嵌めるかで、真人間としての人格如何が現れてくる。

人徳は時間の浪費を抑える自己調律であり、他者への愛に於ける空間を有効利用する技巧である。

そうした基礎研鑽が成されているからこそ、人徳に創造主の慈悲慈愛が流れてくるのであります。

克己心は我儘(自分勝手)に打ち克ち、偏屈(窮屈性格)に打ち克って、魂の大地に向上心の芽を育てるのです。

大切に育てられた向上心は、やがて人間を偉大な徳者として生長させながら、他者への愛を貫く正しき人生へと導くのである。

自分の事しか考えない人間は他者配慮が難しく、心の葛藤が多くなる事実を本人が気が付くべきである。

自分の利害に一喜一憂する人間は心の法則を未だ知らない迷妄者であります。

精神力を磨くことで解決する問題は多く、寧ろ精神力の高揚が人格を高める事実を追体験することが出来るのです。

徳性開発は正しい努力精進をする者に、人格者としての成果を確信させてくれます。

それが魂の傾向性を築く心の法則であり、愛の心を深める真理そのものであるからです。

しかし克己心の無い心の追求は、その代用として依頼心を助長させる…。

依頼心が重なれば依存心となって何時しか自分以外の何物(依存心の対象)かの奴隷となるのです。

精神力が弱いと依存心を振り払えません。

特に甘美な快楽は人間の精神性を忘れさせる方向に引き摺り落とす魔性の享楽であります。

常日頃から精神力を高めておかなければ簡単に魔界の罠に嵌ってしまいます。

人間の性格的な甘えから脱却帰還させるものが精神の力であり、精神力の高揚は正しい霊性開示に繋がっております。

 

 

 

 36 霊性開示 【天下布武編】