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047 苦痛の正体は心の悲鳴 |
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現代社会が乱れ人間性を低下させている一因は忍耐力の欠如であります。 耐え難い痛みや苦しみに自分自身を見失い、感情を抑えることも出来ぬまま遣りたい放題したい放題の言動を振り撒く…。 一昔前なら少数派の風変わりな偏屈者程度でありましたが、現代人には感情の起伏を其のまま表現してしまう迷妄人間が多くなってまいりました。 個性の尊厳(自由意思)は自分勝手な我儘ではないはずです。 人間社会の中で自らの個性役割を自発的に提供することが個性の尊厳であり自由意思(自主性)であります。 従って個人の我儘は自由意思(自発的な個性の提供)ではなく自分勝手(自己都合優先)である。 なぜ迷妄者たちは他者との協調性を嫌うのか…。 それは単に忍耐力が弱いからであります。 耐え忍ぶ心が皆無であるなら社会人としての共同作業は難しいでしょう。 我慢することが出来ないなら公的人間としての他者配慮は難しいはずです。 忍耐力の欠如が人間の品格を貶めている。 これは悲しむべき現実である。 むしろ人々に忍耐力が薄れたことに危機感を持たねばならない。 忍耐力のない自由人が街に徘徊すれば、平気で他者を危めるゾンビ人間と成り兼ねないのです。 現代社会に凶悪犯罪が多発する理由も、忍耐力が低下した人間が量産された弊害である。 耐え忍びの徳を教える場所も無く、それを教えられる徳者も見当たらない…。 何時の世も末法の時代は人心が荒廃して忍耐力が薄い人々が、感情的に革命や戦乱を巻き起こしたのであります。 それと並行して誘発するのが難病奇病の類である。 伝染病や流行病が蔓延する背景には人心荒廃の歪んだ時代背景がありました。 痛みや苦しみは肉体に現れている変調ですが、その正体(主原因)は心の悲鳴であります。 耐え難い現実に心が不安や恐怖を募らせ、溜めの効かない人間の心の悲鳴は、難病奇病を呼び込み引き寄せるのです。 然し乍ら心を否定した暗黒時代に精神治療は難しく、現象的に姿を見せた病状(痛みや苦しみ)を外部から取り除くだけの粛正治療が横行するのであります。 |