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049 本当の忍耐は幸福感覚 |
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人は苦難困難を乗り越えた先に、この上ない充足感を得られるはずです。 一段も二段も生長した自分を感じれば今を生きる喜びと、明日を迎える希望が湧いてまいります。 苦痛を味わう切なさは、暗闇の中に独りきりで取り残されたような寂しささえ感じるはずです。 しかしその苦痛を乗り越えた先には爽やかな朝を迎えたような開放感を得ることになります。 忍耐が必要な時は現状の力量を超越する時であり、未だ越えられない障害を自力で超えられたなら、かつてない程の魂の喜びを感じることになります。 その為に忍耐が必要になり、その時の為に忍耐力を高めて(磨いて)おくべきなのであります。 忍耐力の高揚は幸福感覚に繋がります。 我が身の生長発展は魂の喜びであるのです。 徳高き人格者は一様に高い忍耐力を魂の傾向性として有している。 忍耐力の無い人格者は殆どが偽物(装飾)の人格である。 特に自身の感情を抑えられない人間は、自分の主観すら越えられず心の痛みにも耐えられないでありましょう。 そのため他者への配慮が出来ず、優しさを持続することが出来ないのです。 感情の高ぶりに振り回されながら益々自己自身の心を見失うのであります。 耐え忍びには個人的な実力の差が現れます。 此処に努力精進を怠らなければ人格の基礎である謙虚の徳性が、精神的力量として心の世界の広範囲に育まれます。 落ち着いた人格者は冷静な慧眼を有しておりますが、慧眼そのものは忍耐力の成果として身に付けた悟性に繋がる覚者としての心眼であります。 忍耐力が薄い人間は他者との比較優劣の中でしか幸福を感じられません。 現状の不具合を耐えられない理由は、リアルタイムでしか幸福を感じられない刹那感覚に陥っているからです。 未来の大きな幸福を待てない性格は、身近な小さな幸福だけでは決して満足出来ず、常に心は空腹(空虚)感覚を引きずって生きているのです。 そうなると不平不満が増えて、恨み辛み妬み嫉みを心が抑えきれず一言目から他者批判を発するようになる。 こうした習性が魂の傾向性にまで固まると、心は腫れ物の如く、小さな進言にさえ痛みを感じて激怒するのであります。 |