084 神話が伝える二段階創造作用

 

個性体としての創化作用と総合体としての創価作用は創造形態に違いがある。

その違いは天地ほどの違いがありまして、個性体としての創化作用は個別意識から始まり、進化発展に伴った自己拡張に限界が訪れた時に創造形態の終焉を迎えます。

しかし総合体としての創価作用は既に究極の完成絵柄が実在し、その完成図を現象化する際に、様々な霊世界の個別フィルターを通して現象的な創造を行なうのであって、その投射された現象事物が不完全であれば、完全なる創造形態に近ずくような流動的変化を齎らします。

つまり総合体としての創価作用は究極の真善美に近ずく為に融通無碍なる昇華(軌道修正)を果たすのであります。

世界各地に残された神話伝承には天地創造が語り伝えられております。

その天地創造神話の殆どが神様の創造よりも以前から、何かしらの先住事物が存在していたことを書き残しているのです。

その記述は抽象的に『混沌』であったり『水』であったり『雲』であったり様々です。

ただ日本神話(古事記)に於いては国土創造よりも前に存在した実相世界の様相を、神話に登場する神の御名を通して書き残されています。

伊邪那岐命と伊邪那美命が国土を創造され自然神を創造され統治神を創造されましたが、それよりも以前に存在していた実相世界の神々も並べて記述しているのであります。

古事記の神話の冒頭には…。

天地の始めの時、高天原に成りませる神の御名は天之御中主神、次に高御産巣日神、次に神御産巣日神。この三柱の神は皆独神なりまして御身を隠したまいき。

このように神名が連ねられております。

御身を隠されていた霊世界が正に実相世界であります。

実相大神(創造主)は実相世界に総ての創造の理念(創造の大元)を創られたのであります。

これが第一段階の創造形態でありまして、実相世界には総ての創造の真なる雛型が実在するのです。

この雛型(創造の大元)が実在するからこそ第二段階の多岐に渡る創造形態が有り得るのです。

このような二段階創造形態が真実の創価作用でありまして、そのため新創世記が説かれる黄金期には二段階の岩戸開きが行われることになるのであります。

 

 

 

 36 霊性開示 【天下布武編】