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104 融和の力 |
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融和というものは余り聞き慣れない言葉ではないでしょうか…。 しかも調和との違いは何なのか解り難いかも知れません。 日本古来から連綿と受け継がれてきた大和魂(やまとたましい)、実はこの大和魂こそが現代的言葉に還元すると融和になるのであります。 大和の精神(大和魂)は自他一体の境地であり、神我一体の境地である。 空間領域(時代精神)に発揮されたなら自他一体の境地となり、時間領域(次元精神)に発揮されたなら神我一体の境地となるのであります。 調和の力は夫々の個性が力量を発揮しつつ相互の信頼関係で秩序を保つ調整の原理でありましたが、融和の力は総ての生命が同じ理想の元に見事に意識統合を果たしながら大力量を発揮するのである。 つまり融和の力とは古来から日本人の魂の奥底に流れる産巣日(むすび)精神であります。 産巣日とは結びの心である。 生命を産み出し一つの意識にて創価を行ない、其処に実相世界の光明を引き出し溢れ出す精神が大和魂(結びの心)であります。 これはもう個性間の魂同志には距離も時間も無くなって以心伝心、お互いの気持ちが自分のことのように分かり合える心境になるのです。 こうした融和(結びの心)の心境が昇華すると、意識は善霊や神霊と意識統合を果たして、正に神我一体の境地となるのであります。 しかしこの神我一体の境地には殆ど自我が無くなっている状態であります。 融和の境地に立つ者が誤って自我が強くなると霊界では裏側の世界に通じてしまいます。 更に自我我欲が頭を擡げると地獄の奥底に通じてしまうのです。 要するに融和の心境に立つ前に基礎研鑽としての謙虚の徳性を積み重ね、その土台(謙虚)の延長で調和の徳性を精神構築した徳者のみが、融和の高い徳性を真に得られると言うことであります。 シッカリとした地固めが無いと大和精神の真髄は自覚することが難しいのです。 そのため日本古来から心得違いをした大和魂追従者が度々現れ大和の国を混乱させたのであります。 融和の精神は言葉にして綴るような簡単な努力精進では得られない心境である。 結びの大道は永らく積み重ねられた経験値が精神の糧となって、謙虚の徳性・調和の徳性が下積みされた魂の傾向性にまで高まっていることが最低条件であります。 従って軽はずみな気持ちで融和を求めれば深い闇の淵に引き摺り込まれる運命になります。 此処にも何人も逃れられない心の法則(因果の理法)が作用しているのであります。 |